『夢をかなえる力 私がスケートから学んだこと』 浅田真央/著

サンクスツアー物販購入の一冊『夢をかなえる力 私がスケートから学んだこと』

最初はタイトルをみて、個人的に苦手な自己啓発本だったらどうしようと少しびくびくしてたのですが、「クララ」というバレリーナを夢見る女の子のバレエ雑誌での連載を本にまとめたものでした。

真央ちゃんがこれまで大切にしてきた「目標をもつ」「コンディションを整える」「気持ちのコントロール」「限界を作らない」「感謝の気持ち」という5つのことが軸になっています。

たとえば、好きこそものの上手なれといった内容からはじまる「目標をもつ」では、小さな目標をたてて達成して大きな目標に近づけること、目標を明確にして紙に書き、家の至るところに貼っておくこと。
続く「コンディションを整える」では、成長期による体型の変化になやんだとしても無理なダイエットはせずにいいパフォーマンスのための食事に気を付けること、そしてウォームアップとクールダウンでていねいに自分の体と向き合うこと。

「さすが！ 世界で活躍する選手は特別なことをやっているんだな」というよりも、基礎基本を大切に地道に着実にたくさんたくさんたくさんたくさん積み重ねてきて、いまあるいはあの日の真央ちゃんがいるんだなあと、努力の軌跡をほんの少しだけどかいまみれたような気がしてとてもよかったです。

他にもQ&Aやサンクスツアーレポート、14歳当時のインタビューの再録があり、真央ちゃんのことが好きな人におすすめなのは言うまでもありませんが、スケートに関係なく、何かを目指してがんばっている若い人に読んでほしい1冊でした。