ギブミー語彙

文章力向上練習帖 兼 備忘録。

【Blu-ray】 浅田真央『Smile Forever』~美しき氷上の妖精~

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サンクスツアーを観て、きちんと真央ちゃんの過去の演技を遡って観たいなと思って購入しました「浅田真央『Smile Forever』~美しき氷上の妖精~
いろいろとDVDは出ているんですが、帯記載の「浅田真央自ら厳選した珠玉の名演技を、ノーカットで収録した映像集」とあるように、かなりカバー率高めの一本だと思います。


シニアデビュー前の2002年の全日本選手権を皮切りに、ラストシーズンとなった2016年全日本と翌年の引退会見までのほぼすべてのショートとフリーの演技が収録。
(一部ショート・フリー一方だけの年あり)
それだけでも満足度は高いのに、各シーズンの演技前に当時のインタビューやDVD作成時点?の振り返り映像が入り、そのシーズンがどういう年だったかとか、どういうプログラムだったかの真央ちゃん本人による解説がついてくるという素晴らしさ。
あとそれに加えて特典映像としてエキシビジョン8演目とアイスショー(THE ICE)2演目もついてくる豪華さ!

 

2005年の全日本の「くるみ割り人形」の衣装をきて滑る姿が私の中で一番昔の真央ちゃんの記憶なので、たぶんそこから少しずつテレビでフィギュアを観るようになっていったんでしょうね。しかしそうはいっても熱心に追いかけていたわけではなく、テレビでやっているとみる程度でした。
そのため当時の演技を事細かにおぼえているわけではないのですが、観たことある! と思える演技がたくさんあることが、浅田真央というスケートの存在の大きさを物語っているようで、改めて本当にすごい選手だったなと思うのです。
演技以外の当時の映像が本当にもりだくさんで嬉しい反面、注目のされ方がものすごくとてつもないものだったんだろうなと思うと、なんだか少し心がざわつく。
一度はスケートをやめようという決心するほどに、現役終盤のスケートがつらいものになってしまったのはメディアの過熱報道もあったと思ってる。もちろん、それだけ注目されることは、それすなわち注目を集めるほどにすごい選手という意味で、選手にとって誇りでもあるとは思う。ただ、でもそれにも限度があるというかなんというか。


上手くいかずに苦しんだ発言はあっても、映像ではプレッシャーが重荷だったとかそういったしんどさを感じる部分はなく、私が勝手に当時を思い返してるだけなんですが、そういう諸々を踏まえて真央ちゃんの軌跡を振り返り、いまとても楽しそうに幸せそうにサンクスツアーで全国巡っている姿が本当にとうとくてうれしい。
ずっと真央ちゃんを追ってきた人がサンクスツアーをみて、感極まって涙する気持ちがすごい腑に落ちて、やっぱりもう一度(と言わず本音は何度でも)サンクスツアー観にいきたいなという気持ちが高まった。


途中のインタビューで、プログラムはほとんど自分では決めておらず、振り付けの先生がもってきたものから選んでいたという話があったけど、サンクスツアーをみていても今回の銀盤をみても、真央ちゃんが滑ってきた曲の幅広さというのはすごいなと思う。
現役時代に幅広いジャンルのものをインプットされてきて、それをサンクスツアーでアウトプットしているのかなと思うところもあり、コーチ浅田真央もみたいけど、振付師浅田真央もいつの日かみてみたいなと思う。


今回の名演技映像集では、テレビ放送で必須の解説とかもなく、この前から漠然と感じつつ改めて思ったのが、競技としてのフィギュアスケートよりショーとしてのフィギュアスケートが私は好きなのかもしれないなと。
上手くいくかなとどきどきそわそわしてみる演技よりも、まっさらな気持ちですごいたのしいきれいわくわくするという目でみる演技の方が自分は好きだなと思えたのが一番の理由。でも競技としてのフィギュアスケートが存在するからこそ、技術の向上と演技の美しさすばらしさの発展が遂げられるのだろうから、フィギュアスケートが競技であることはとても大事で重要なことだと思っている。
ただ、みるときの自分の精神状態だったり、曲と演技の関係に集中してみられる(※解説がないから)こととかを鑑みると、たぶん私は今後試合を求めて現場にいくファンにはならないだろうなと思ってしまったので、ちょっと書き留めておく。
あ、そんわけで当時は手を出していなかったエキシビジョンとかの特典映像もまたすごく楽しめました。サンクスツアーで滑っていた曲も多く、ボーナストラックも本当にとても楽しかった!!!


あとは、子どもの頃の真央ちゃんの映像がとてもかわいくて、成長してからももちろんかわいくて、周りからすごく愛された存在であることが映像の端々から感じ取られて本当にフェアリー。軽井沢公演をみたときに「フェアリー」と感想をのこしてたんですが、この銀盤のサブタイトルが「美しき氷上の妖精」だったので、やっぱりフェアリーだよねとにまにました。
ちなみにすんごいちいさい樹くん(宇野昌磨くんの弟)を自分の弟と紹介してわちゃわちゃしてるめちゃくちゃかわいい映像もありました。KAWAII